神様は大切な塊を命という形でこの世におろしました。例えるならば…大地にしっかりと根をはる母なる樹、そして優しい葉。その葉の上に神聖な天の雫をおろしました。葉で包まれた雫はやがて一つの命となり地上に降りて人となりました。
「大地」と「樹」と「雫」の三位一体です。一枚の葉に託された大切な使命のために私たちは、母なる樹に生き生きと生える葉を生かすことができるように。その葉の時が来るのをじっと待ち、やがて水面から大河へと流れ壮大な社会へ安心して進めるように。
ご本人のみではなく、お母さんとご家族皆様のサポートができるようにと願いを込めて、「一葉」と名付けました。これからも、皆様の「一葉」をよろしくお願いいたします。
一般社団法人 Live together 理事長
多機能型事業所 一葉 理事長
谷脇 智恵子
お子様の発達のことで悩んでいるお父さま、お母さま。はじめまして「ひとは」の代表をしている谷脇智恵子と申します。
もとは看護師として夫と眼科を営んでいた私が「ひとは」を作ろうと思ったのは自分自身の子育て経験からです。
診断を受けたのは3歳6ヶ月の時でした。実は、息子が発達障害をかかえています。
当時、私は途方にくれていました。息子はこれからどうなるのか。一人前に仕事をやって、自立することができるようになるのか。育児の困難さや社会からの孤立感に何度涙を流したか…。発達障害に対する知識や情報も当時はあまりなく、困惑したことだけは強く印象に残っています。「息子のためになるなら」と、本を読み、調べ、多くの療育の専門家にも会いました。
その中で、たくさんのチャレンジをしました。ビジョントレーニング、ホースセラピー、発達支援コーチ、ブレインジムメンタルヘルスカウンセリング…もちろんどれも真剣に通い、多くの資格も取りました。これらのことを経験し、息子と向き合う中で嬉し変化が起こりました。息子はたくさんのことができるようになっていました。
今では息子の将来について、いくつかの希望と確信がもてるようになりました。
「将来、私がいなくなったとしても、息子は自立できる!」
そしてその希望を自分と同じ悩みを持つ、たくさんのお父さま、お母さまにも持てるようになってほしいと強く思うようになりました。こう私を思い立たせて行動に移すことができたのも、すべては息子のおかげです。あんなに大変だった頃には想像もつかない事だと思いますが、息子が障害を持っていなければこんなに子育てに向き合っていなかったかもしれないと思うと、今では息子の存在に感謝でいっぱいです。
かけがえのない一度きりの人生。
発達障害をかかえるお子様はもちろん、お父さま、お母さまにも力強く歩んでいく一助になりたい。
「もう、子どもの将来の不安はなくなりました」
笑顔でそう言っていただける日を強く信じて。
一般社団法人 Live together 理事長
多機能型事業所 一葉 理事長
谷脇 智恵子